旅先から(4)うた

#10年選手

先日の日曜日は個人レッスンを教える日の第一日目だった。
3人の生徒を教えたが、
どの生徒もワークショップも含めて数えて10年、
またはそれ以上教えている生徒。
毎回会うたびに面白い経験をさせてもらっている。

それぞれのスタイルがあるし、
それぞれに強みもあれば、弱みもあり、
とても人間味のある生徒たちだ。
それは歌に表れて、
聴いていて面白いし、
教えることが面白く感じられる瞬間でもある。

出会った日の彼女たちのこと、
どんな風に歌ったか、
どんな表情をしていたか、
思い出してちょっと感動してる。

#歌わない

以前にも何度かブログで書いていることだけれども、
ワタシは可能な限り、レッスン中に歌わないようにしてる。
言葉で伝えられないであるとか、
4小節ぐらいぱっと歌うぐらいで伝わらない時は
歌うこともある。
あと、そうだなあ、、、、
初めてレッスンに来た人且つ
ジャズを歌ったことない、または
始めたばかりの生徒さんだったら、
フレーズをトレードする形だったら
歌うことも、あるにはある。

#GivingBack

なんで歌わんのよ、と言われると
色々と理由があるにはある。

ある程度、生徒さんが考える過程、
それがトライとエラーの繰り返しであっても
自発的に動くように仕向けないと
身にならないってのが大きいし、
そのために、ワタシ自身の取り分(ギャラね、ギャラ!)
を削ってでも、良い伴奏者さんをレッスンにつけてるわけで。
良い伴奏者さんから触発されて、
自発的に実験しながら歌ってみる、
ってのが、ワタシの考えるレッスンの理想だと思ってる。

完全に奉仕活動。Labor of Loveなの、
ワタシがジャズに還元できることっていう意味で。
ジャズに育てられたから。

#uta

歌って、
これと、これをやれば
はい、歌えます!っていうものでは決してないし、
ここを押せば音が出ます、
っていうものでもない。
音色を育て、
楽器を形成し、
音楽を作る。
心を織り込む。

歌っている最中に、やることがいっぱいある。
考えることもいっぱいある。
周りから受け取らなくてはいけないことも
しこたまある。

そんな中で、常に成長をし続けて、
1ミリであっても前に進み続ける、
その気持ちが何よりも大切だって
生徒に伝わっていたら、本望。

次のレッスンは22日の土曜。
初めてレッスンに来る方もいるし。
ちょっと楽しみだわん。