about MAMIKO

A New York based Japanese jazz vocalist, Mamiko Taira has been always a cloud pleaser. Author of “the Color of Water,” James McBride describes her “She is the kind musicians love to play with and audiences love to appreciate… she is a standout…” Her mentor, Mark Murphy quotes “She is a talent in the art of vocal jazz.” 

Mamiko began studying music at the age of eight with a local piano teacher. At the age of sixteen, she went to a private music school to major piano studied with Fumio Itabashi. Itabashi noticed her vocal quality immediately and suggested her to be a singer. In 1988, she moved to Philadelphia to study Jazz Voice at Temple University. Eventually she emerged into the Philly music scene. After graduating in 1992 she performed in Philly until her return to Tokyo in the fall of 1993. Back at home she has performed extensively in the Tokyo metropolitan area between 1993 through 1998. In 1994 she won the grand prize at the Asakusa Jazz Festival Competition. She was invited to sing at the Manly Jazz Festival (Manly, Australia) in 1994 and 1996. In 1999, Mamiko moved to New York. She was a finalist at the Third Annual Jazzconnect Jazz Vocal Competition in 2002. Out of 197 singers from around the world, Mamiko took 3rd place. She also toured with James McBride group in 2003 visited 30 cities and 54 venues nationally. She continues to perform in New York vicinity and beyond.

In May 2012, she has released her debut album, “and it begins” from Japanese independent jazz label, D-musica. The album presents 9 songs including 2 Japanese pops performed with Toru Dodo (piano), who co-produced the album with her. Then, she began its CD release tour from Japan in October 2012 and concluded in New York Blue Note in January 2013.

The second leader album, “Heart’s Calling” came out in June 2015 from D-musica’s sister label, D-neo. This album was recorded in Japan with her Japanese quartet, Jun Furuya (piano), Daiki Yasukagawa (bass), and Ryo Shibata (drums) featuring Miki Hirose (trumpet), Akihiro Yoshimoto (saxes & flute) and Yuu Uesugi (trombone). It contains 10 songs in various musical settings from duo to septet. Japanese critics has raved about her creative approach and the band sound in “Heart’s Calling” as well as her musical uniqueness and growth. CD release tour in November was finished with success visiting 5 cities in 8 venues.

In January 2016, her debut album, “and it begins” was relaunched distributing in MP3 and now available through online retailers worldwide.

Mamiko is a legal resident of New York City, and available for performing opportunities in New York Metro area and beyond.

平 麻美子 (たいらまみこ)
フィラデルフィアのテンプル大学にてジャズを専攻。

在学時代からプロとして活動を始め、2002年度のジャズコネクト・ボーカル・コンペティションにて3位入賞。翌年にはジェームス・マクブライド(「母の色は水の色」著者、作曲家、サックス奏者) のグループの一員として全米ツアーに参加。

2012年にダイキムジカからリリースされたデビューアルバム『and it begins』は、百々徹(ピアノ)とのデュオアルバムで、同年のJazz Pageエディターが選ぶCDベストアルバム選のボーカルアルバムの10枚の中にも選出された2015年にリリースされた二作目『Heart’s Calling』は、古谷淳(ピアノ)、安ヵ川大樹(ベース)、柴田亮(ドラ ム)を中心に、広瀬未来(トランペット)、吉本章紘(サックス、フルート)と上杉優(トロンボー ン)を加え、デュオからセプテットまで様々な編成で録音。2016年春に熊本を襲った地震を受け て、大江千里が作詞、作曲した「KUMAMOTO」ではボーカルを務める。同年秋には大江千里 & Friendsの一員として第15回東京ジャズに参加。2017年の秋のツアー向けの特別企画として限定プレスのマキシシングル「secret」をリリース。

また音楽活動の一環として、ニューヨーク在住の日 本人ミュージシャンやニューヨークに所縁のあるミュージシャンの音楽だけに特化した、NY発のポッドキャスト番組「Weekend Jazz Meetup」を毎週配信。2008年にスタートしたジャズボーカリスト向けのワークショップ「Jazz Vocal 101 Workshop」も継続中。



セカンドアルバム『Heart’s Calling』レビュー各種

JJazz.Net (2015年6月4日 Vol.614)
スタッフのお薦めCD・ディレクターの岡村さん

『Heart’s Calling/ 平麻美子』
NY在住の平麻美子さんの新作。彼女の歌声は軽やかに、しっかりと心の深い所まで届いてきます。
あのマーク・マーフィーも”ジャズボーカルの優れた天分を持つ”と賞賛していますが、
元々ピアノを専攻していた彼女が歌に転向したのは17歳の時。
薦めたのは今回の「PIT INN」のゲスト、板橋文夫さん!
いつかその時のことを聞いてみたいですね。
ちなみに、中原美野さんによるJJazz.Netのコラム「JAZZ in NEW YORK#5」の中で、
NYで活動する日本人ジャズミュージシャンの一人として平さんも登場しています。

Jazz Life(2015年7月号)
強力なメンバーをバックに独自の世界観で魅了するセカンド作

NYで活躍する平麻美子の2作目。スモーキーな中低音ヴォイスで歌詞をかみしめるように、絶妙なフェイクを交えてじっくり歌い上げる平麻美子の歌唱。一聴してすぐにわかるほどの世界観を確立している歌い手は世界中を見回してもそういないだろう。それはもはやジャズという枠に収まり切らない平麻美子の音楽であり、スタンダードと歌謡曲の⑩をなんの違和感もなく共存させてみせる。バックは古谷淳を中心としたトリオに、曲によってホーンが加わる。特筆すべきは平とリズム・セクションの一体感であり、それは歌伴の域を超えたバンドサウンドと言っていいだろう。まさに歌うがごとき古谷のピアノも聴き所のひとつだ。(星野利彦)

レコード・コレクターズ(2015年9月号)
マーク・マーフィーに師事した平麻美子は、個性味のある独自のスタイルを持つシンガーだ。彼女は、88年にフィラデルフィアのテンプル大学でジャズを学び、99年からはずっとニューヨークで活躍している。今回のアルバムは、12年の『and it begins』に続く第2作目の作品。デュオからセプテットまでいろいろなバックで歌っている。安ヵ川大樹のベース、古谷淳のピアノを中心に個々のミュージシャンの卓越した技量もさることながら、一聴して彼女を中心にしたバンド全員の意思統一の素晴らしさを感じた。彼女の解説を読んで、なるほどと思い、歌に対する真摯な態度に大いに共感を覚えた。日本語の「赤い風船」等10曲を歌っているが、中でも大空を舞う雲雀に託す願いが浮かんでくるような「スカイラーク」、チャレンジングなバラード、11分を超す長尺のジミー・ロールズの「ザ・ピーコック」にノーマ・ウィンストンが歌詞を付けた「ア・タイムレス・プレイス」が強く印象に残った。早く次作を聴きたくなるような歌手だ。 (高田敬三)

The Walker’s(Vol. 42, 9月発売号)
NY在住のジャズヴォーカリスト、平麻美子の2nd

ダイキムジカが2012年12月に立ち上げた新レーベル「D-neo」第7弾となるこの作品は、2012年5月に発表された『and it begins』(DMCD-21) に続く、平麻美子の最新2ndアルバム。 フィラデルフィアのテンプル大学にてジャズを専攻し、在学時代からプロ活動を始める。卒業後に活動の拠点をNYに移し、2002年度「Jazzconnect Jazz Vocal Competition」部門で3位入賞。翌年にはジェームス・マクブライドのグループで全米ツアーに参加という経歴を持つ。「心から求めるもの」というタイトルを付けたこの2ndアルバムでは、独自の世界観を持つ歌声で日本人の音や感性、可能性を追求している。ラストの「赤い風船 」の歌声も秀逸。(加瀬正之)

ラジオNIKKEI第一・オフィシャルブログ
「今日もジャズ日和」
Vol.275~ビッグアップルの歌姫
から抜粋
「本場でもまれて来た人だけに表現・発音・発声どれをとっても本物の輝きがある。...気風の良い明るい彼女の深い思い込みを有した歌い口。」(小西啓一)


ファーストアルバム『and it begins』レビュー各種

『心地良い切なさを感じさせる孤高のヴォイスの持ち主。「グリーン・ドルフィン・ストリート」を聴いてしばし放心…。』山野楽器本店ジャズフロア・神尾氏(抜粋)

『自己のスタイルをもつ実力派であり、「Blue In Green」をここまで“うた”として表現できるシンガーは少ない。』CDジャーナル2012年6月号・試聴記 (抜粋)

『ありきたりのジャズ・ヴォーカルで終わらせていないところに将来性が感じられる。』
Jazz Japan 2012年6月号 レビュー(ライター・小川隆夫氏)(抜粋)

『初っ端のスローなテンポで歌う「On Green Dolphin Street」で意表をつかれる。「All Of Me」など聴くと初期のベティ・カーターをふと思い出してしまう。』
レコード・コレクターズ 2012年6月号(ライター・高田敬三氏)(抜粋)

『全体にスモーキーでダークな独特の歌い口、通常ミディアム・テンポで歌う”All Of Me”では超スローでブルージーに歌うなど強い個性を感じさせる。… 本格派シンガーの日本デビューだ。会心作。』Jazz Page レビュー (抜粋)

『独自の世界観で歌い上げる 実力派ヴォーカリストのデビュー作。中音域の深みのあるヴォイスで歌詞を噛みしめるようにじっくりと歌い上げ、特に器楽的なアプローチを聞かせるなど実に懐の深い歌い手だ。』JAZZ LIFE 2012年5月号(ライター・星野利彦氏)(抜粋)

『柔らかな温もり感と潤いに満ちた、芯にブレなき中音域の艶やかなヴェルヴェット・ヴォイスによる、落ち着いた調子で優しくハートフルに詩情を映し、…清々しくも旨味豊かに絵を飾った好内容。』CATFISH RECORDS 2012年3月レビュー(抜粋)