夜の地下鉄:何故に夜の地下鉄に乗っていたか

金曜日ともなると午前2時を過ぎても
マンハッタンからブルックリンに向かうLトレインは乗客が一杯だ。
その混み具合は、平日の朝の遅めの通勤時と変わらないぐらいで、
物騒なニュースが昼夜後を絶たない今時のニューヨークでも
比較的安心して乗っていられる。
もちろん、路線としては決して短くない距離のLトレインだから、
マンハッタンを離れるにつれ乗客は減り、
徐々に閑散とした車両へと変化していくのであるが。

自分の利用する駅は乗降客が多いので、
こういう時に今のアパートのあるエリアに引っ越ししてきたことの恩恵を
身に沁みてて感じられる。
ただ声を大にして言いたいのだが、
そんな駅であっても決して犯罪がゼロなわけじゃないし、
最近もこの駅のホームで暴行事件もあった。
だから昼夜、移動中は気を抜けない。
そういう街に自分は住んでいるんだと、常に意識してこそ金曜日の夜に出歩ける。

ブルックリンの南側から、今住むエリアに引っ越ししてきて丁度三年半になる。
安全を金で買う街の代表のようなニューヨークだけれど、
今の家賃高騰、アパート不足の問題に直結して、
中流以下の市民が求められる安全にも正直限界がきている。
いつまで私のような小市民が自力で安全を確保して、
この街に住んでいられるんだろう?そんな思いが頭を過った夜だった。

なぜに午前2時を過ぎてLトレインに乗っていたのか?
その理由は、とても久しぶりに友人のお誘いを受け
ジャム・セッションに行ったからで、
ジャズの深夜文化は未だ火は灯されたままだということなんだろう。

幾つになっても、ジャムにsit in すると感じられる
どうしようもない居心地の悪さと、
緊張からくるコントロールの鈍りは未だに健在で、
こんな年齢になっても学び足りないなあと素直に思う。

ジャズは底なし沼である。

Thank you so much for recording the clip, Ayane-chan!
And thank you for your continuous support, Ayane and Norman – as always!!
Much love.

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