目は開いているんです。

子供の頃に、母が若い時分にお世話になっていたカメラマンの方で
ハマナカさんという方がいた。
よく家に遊びに来てくれて、沢山写真を撮ってれた。
何も芸ができない(自然なポーズがとれない)、
照れ笑いや、はにかんだ表情で映る自分が沢山
実家にあるアルバムに残っている。
でも、ハマナカさんが撮って下さった、そのはにかんだ小さい頃のワタシは、
どれを見ても、いい感じで映っていて、
やっぱり、プロって素晴らしいと感動することしきり。

そしてこの、はにかみ屋の、照れ笑いのワタシは健在で、
相変わらず、そんな風に写真に納まっている。
嗚呼、カメラ映りのいいあなたたちが羨ましい!
写真を撮るのが面白い最近、
特に人を写すのが好きだなーと思うのは、
そういう自分の写真写りの悪い部分の反動なのかもしれない。

なんでも自然なもののほうが好みだから、
目の前にいる人の、無防備なまでに自然なところが
ぽっと写せたりすると喜ばずにはいられない。
ワタシだけにひょっとしたら見えているのかしら、今の、そのあなた、
っていう思い込み激しき、独り占めの喜びがびっちり詰まった感覚、か。


上の写真は、つるりん(Akiko Tsuruga 3)が先週の土曜日にGarageで演奏した際、
Sit-inさせて貰ったのだが、その時に、まりちゃん(古賀まり)が
ワタシのカメラで撮ってくれたもの。
思うんだけれども、前にMiles’ Cafeの写真をつるりんが撮ってくれた時も一緒で、
被写体を撮影者が知っている(知る)と計算のできない域で何かが作用して
チャーミングな写真が撮れるんじゃないかって。

いやー、それにしてもですよ、
ワタシ、これ、実は目が開いていてですね、
目の前の皆様がしっかり見えているんですが、
写真になると目が細くなって、開いていないように見えるらしい…
うーん、大問題だ。
目を大きく開いて映れるように、努力、します(汗)。