日本時間で明日、アルバムが出ます。
アルバムの制作に入る前に、
これだけCDが売れない時代な上に、小さなジャズのマーケットで、
またアルバムを創ることの意味というのは果たしてあるのかと
自分に問うてみたものの、明快な答えを見いだすことはできませんでした。
でも、創りたい意思だけは確認できました。
CD制作のコストが下がった、録音機材が手頃になった、
だから皆がアルバムを創れる時代になった、
そして、CDは名刺代わりの時代になった。
そう言われて久しいですが、
創りたいもの、表現したいものがあるからこそのアルバム、作品であってほしいし、
音源のフォーマットも、曲の買われ方も、聴かれ方も常に変わりつづけていますが、
それでもアルバムは、アーティストのステートメントであり、
その時のアーティストの考えていることを起こしていく、
その作業の全行程が詰まった「形」であり、
またそのアーティストの次なるステップを感じさせる「羅針盤」も兼ねていて然りだと信じたいのです。
そう、そう!この週末、髪を切りに行きました。(誰も気にしちゃーいないって?)
とてもお世話になっているので、前作に引き続き今回も、
新しくできたアルバムを差し上げる、というより押し付けてきました(笑)。
オーナーが速攻PCに取り込んで(るところが嬉しくもあり、
その素早さに思わず退いてしまったりもするんですが)、
想像通り、早速お店で流してくれました。
週末だったので、ご家族で髪を切りに来た方がいらして、
小学校低学年の女の子が、ご両親のスタイリングが終わるのを
静かに絵を描きながら待っていました。
アルバムの一曲目、Skylarkが流れ出して、数小節入った辺りから
その女の子がメロディー作る感じで、突然鼻歌?ハミング?しだしたんです。
歌に入っても暫くハミングは更に続いていて、なんというか、
一緒に歌っちゃってるっていうか、ちょっとしたインプロ?というか、
インスタント・コンポジションというか。
その子の持つ、固定観念なんてものから一番遠いところにある、
「うたいたいから、一緒にうたっちゃおう!」みたいな自由さに思いっきりやられました。
そして、あの演奏の持つ、「気分に上向きにさせる空気」みたいなものを
再確認したというか、なんか言葉で言い表せない、ほっこりした気分が残りました。
ワタシは、髪を切る前に指圧のアポを入れていて(そのお店、髪も切れるし、
指圧もできるんです)、その子のハミングを背に指圧の小部屋へ移動してしまった為、
彼女がどれぐらいインプロを続けたか、最後まで聴けなかったのが残念。
でも、後から聞いた話では、だれが歌っているのかと質問していたそうです。
この子のオシャマな感じが、また良いというかぁ、
jazz is alright!って感じというかぁ。実に、うふふ、です。
さて、リリース関連。
現在配信中のオンライン・ラジオ番組、
青木カレンさんのTOUCH OF JAZZ(JJazz.Net X TSUTAYA)の
6月3日から配信されている番組の一曲目に
Heart’s CallingからSkylarkを流して頂いてます。
なんて有難いお話なんでしょう。クラクラしちゃいます。。。
恐らく、次の更新まで(6月いっぱい)は聴けると思います。
また、先週は同サイトのメールマガジンで、スタッフのお薦めCDとして
ディレクターの岡村様にHeart’s Callingを選んで頂きました。
“彼女の歌声は軽やかに、しっかりと心の深い所まで届いてきます。”
なんて素敵なQuoteを頂きました。(大いに照れる。)
本当にどうもありがとうございます。
これ、恐らくレビュー・Quoteとしては、記念すべき第一号ですねえ。
素直にうれしいです。
ちなみに、次の7月1週目の番組更新までは、
Skylarkがお聴き頂けます。
6月一杯は、Skylarkを丸々一曲試聴して頂くチャンス。
皆様、是非アクセスしてみてください!
次は、秋のツアーの日程。
実にさり気なく日程がダイキムジカのHP及びアルバムのフライヤーの裏面に掲載されております。
note:
PDFのプレビュー画像にラインが入って表示されることがありますが、ダウンロード後のファイルには線は出ませんので、そのまま印刷されて大丈夫です。