I’m All Smiles/Joe says it was Mickey.

昨晩のラウンジは、相変わらず静かな月曜だったけれど、
自分としては丁度良い感じの静かさ(うるさく感じるような状態になっても
コントロールできる範囲内、聞いてくださるお客様もいる状態)で、楽しく歌えた。
雅威さんのピアノは相変わらず美しいし(うっとり!)、
なんというか、あたかも公園を一緒に散歩しているような、そんな気にさせられる。
夏の夜長の音散歩。贅沢な話です。

昨日、恵美さん(おーい、読んでるかー?笑)がお友達を2人連れてきてくださって、
お二人ともお会いするのは2度目。
そのうちのお一人、ジョーさんは、ベテランのミュージシャン。
彼がリクエストをしていいか、と言うので、何?と聞けば
Why Did I Choose Youか、I’m All Smilesはできるかと言う。
こういうリクエストをしてくるところが、その筋の方らしい(笑)。
幸い、I’m All Smilesは大好きな曲だし、知っていたのでお応えすることにした。

この曲は、ミュージカルのThe Yearlingからのナンバーで、
バーバラ・ストライザンドのバージョンが最も有名。
実際のところ、グレゴリー・ペック主演の映画はヒットしたらしいが、
この曲が書き下ろされた肝心のミュージカルは上演3回で打ち切りになったらしい。
しかし曲はミュージカルが幕を下ろした後も生き続けている。

I’m All Smilesは、大学2年の夏のワークショップで学んだんだが、
ちゃんとバーバラの音源を聞けたのは、大学3年の終わりぐらいだっただろうか?
バーバラの歌うI’m All Smilesと、自分の歌うI’m All Smilesの違いっぷりに
床を転げまわって笑った記憶がある。
また、ニューヨークに移り住んでから、最初に録音したデモ・テープで
この曲を歌った(ちなみにピアノは、どどりん)というのもあり、
自分の中では思い出深い曲であったりする。

話を昨晩に戻そう。

雅威さんに、あまり速くやっても言葉がねー、
あたし、ちゃんとあってる?キー、あってる?なんていいながら(笑)、
普段この曲をやるよりも、ずっとゆったりめに演奏。
ふとジョーさんに目をやれば、携帯電話でどなたかと話をしている様子。
更に、なんだか携帯電話をこちらにかざし、電話の相手に聞かせているみたいだった。

無事に歌い終わり、そのままセットは続行。
終わって、次のセットまでの合間にジョーさん達とおしゃべり。
なんでも先ほどの電話のお相手はジョーさんの仲良しの友人で、
そのI’m All Smilesともう一曲のリクエストのWhy Did I Choose Youを作曲した
ご本人様、マイケル・レオナルドだという。
ひょえー、だからニューヨークっちゅうところは面白いというか、
こういったビックリがぽろっと起こる。
まだまだニューヨークには、50年代後半から60年代に活躍された
作詞家、作曲家、アレンジャーなどの大ベテランが普通に生活していて、
当時の華やかなブロードウェー文化やテレビ、映画文化の一端を垣間見れてしまう。
そんなジョーさんも、明日、自分が友達とヤンキースを見に行くんだよ、って言えば
あ、7回の辺りで流れるボールゲームの歌のアレンジ、ボクがやったんだよ、とか言うし(笑)。
正に、恐るべしニューヨーク、だ。

そして、月曜の晩は、不思議な4人組の酔っ払いや
古賀まりちゃん、バーにはツーリストと、人が絶えることなく、
まったりと更けていったのでした。
あ、早い時間には春日さんもご出勤(!)でしたね(笑)。
毎度アリガトウございます!



明後日の木曜日から3連続で、高免くんが木曜日のNB Loungeで
一緒に演奏してくださいます。
ゲストで遊びに来てくださったギターの方を除けば、
ギターをラウンジにお迎えするのは、智さん以来ですもの!
NB Loungeは基本的にピアノの部屋ですが、
ギター、いい感じで響くんですよ。
ふふふ、楽しみですねー。皆さん、遊びに来てくださいね。

    Thursdays, July 22 and 29
    Thursday, August 5

    7:30 – 11 PM

    NB Lounge at the Lombardy Hotel
    111 E56th Street
    bet. Park and Lexington Avenues
    New York, NY 10022

    Mamiko Taira (vocal)
    Nobuki Takamen (guitar)